理事長メッセージ

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理事長メッセージ

はじめに

How it changed(いかに変わったか。)
How it will change(いかに変わるか。)
JCI 徳島は昨年、創立 65 周年を迎え、60 周年で策定した中長期ビジョンを 70 周年に向けてアップデートし、5 年後に向けて新たな一歩を踏み出しました。
JCI 徳島の始まりは、1957 年に全国で 123 番目の LOM として「青年は高度社会への推進力であり、祖国日本の生成発展への道もまたわれわれ青年の双肩にかかつています。われわれはこの自ら誇りとする青年の意気と情熱を確信して互に団結して相助け、戒め、その知性と体力の向上によつて将来における経済社会を担うための用意をし、その指導力の養成に努め、もつてこの重責に答えるため、こゝに徳島青年会議所を設立するものであります」と設立趣意書を掲げ誕生しました。我々は、発起人5 名の青年が真摯な情熱を結集し、社会貢献することを目的に夢を追い求め組織した当初の志を忘れてはなりません。
その後、66 年の長きに渡る伝統と先輩諸氏の想いが、徳島の発展に寄与されたことへの深い感謝の意を表すとともに、次代により良い明日の「まち」「ひと」「組織」づくりを責任を持って引き継いでまいります。我々なら、理想(JCI Vision)を掲げ、使命(JCI Mission)を貫き、「多様性と持続可能性がある徳島」の実現に向け率先してチャレンジし続けることで、より良い明日へ導けると確信しています。最上位目的である「明るい豊かな社会」の実現を見失うことなく、夢を描き未来へ翔けようではないか。
さぁ、明日を語ろう。

地域を牽引する組織力の強化

地域を牽引する組織力の強化

JCI 徳島は、1957 年より徳島市に拠点を置き、連綿と受け継がれる郷土愛から構築されるまちづくり、ひとづくりを行い、地域のリーダーを生み出し続ける青年会議所として活動してきました。青年会議所は使命(JCI Mission)を達成するために運動を行います。青年会議所が他の団体と異なるのは、「まちをより良くする運動を起こす力」と「発展・成長の機会を得ることができる」ことであり、この使命を自覚し、自分から行動を起こし、他の人を動かす青年になることが理想(JCI Vision)です。
大切なのは、一人ひとりの考え方と行動を変えていくことです。そのために運動を作らなければなりません。めまぐるしい社会環境の中、これまで以上に高い多様性と持続可能なチャレンジができる風土を持つ組織へと変容し、手段が目的化しないよう常に最上位目的である「明るい豊かな社会」の実現を意識することで優先順位を考え、「まち」「ひと」への働きかけを続ける組織へと進化させる必要があります。
青年会議所は、個性という強みを活かしたチームマネジメントによって、想いが人と人を紡ぎ、人と人が地域を繋ぐことを可能にする組織です。世界でも唯一無二のネットワークによる良質な情報を活用して JC 運動を最大化させ、常に地域を牽引することができる強靭な組織を目指します。

運動を起こす JAYCEE の人財育成

運動を起こす JAYCEE の人財育成

JC 運動の最大化を図るには、JAYCEE の人財育成が必要不可欠です。人は、なぜ今その話を聞かないといけないのか、自分が共感するポイントはどこなのかを無意識で探しています。そして、心から理解をして「やってみたい!」と思わなければ、結果として JC 運動には繋がりません。相手の感情を読み取り、理解し、いかに自分事に響かせ導いていけるかが JAYCEE には求められています。
また、JC には常に 4 つの機会(個人の機会、地域の機会、国際の機会、ビジネスの機会)があり、自己研鑽のため能動的に成長の機会を掴むことは、JAYCEE としての一歩であると考えます。新しい価値観と学びを得ることで個々の人間力が高まると考えています。
私が理想とする JAYCEE とは、共感力を持ち、笑顔に溢れ何事にもポジティブな青年です。周りのモチベーションをどう引き起こしていくか、どのような言葉で相手の心にアプローチして、青年が JC を通じて本気でまちづくりをしたい、ひとづくりがしたいと思えるには、それは間違いなく一人ひとりの JAYCEEのリーダーシップにかかっています。この JAYCEE としての心構えとスキルを共有していくことで、常に地域を牽引できる JAYCEE の人財育成に力を入れていきます。

地域価値と経済循環が両立する事業創造

地域価値と経済循環が両立する事業創造

「徳島県民は徳島に魅力を感じていない。」
この言葉を見聞きするたび、地域価値創造の必要性を感じます。徳島に住み暮らす人が地域の文化、歴史、自然に魅力を感じなければ、産官学民が一体となった協働とはならず、持続可能なまちづくり、ひとづくりを構築することができません。魅力は、すべてにおける源泉とも言えるのです。
持続可能とは、目先のものではなく、ゴールから逆算して今本当に変革を必要としているものは何であるのか、一人ひとりにその選択と行動を委ねているのが SDGs の本来の意味と考えています。地域で共有するべき富を選択し、結果にこだわった事業創造によってストーリーのある地域価値が生み出され、地域内経済循環の仕組みへと価値を連鎖させることが新たな文化の創出へと繋がります。
徳島も消費される魅力ある地域価値があり、多くの地域振興資源を有しています。それは、観光だけでなく、人が興味や関心を持つ部分の好きという感情が生まれれば、新たな経済循環を生む可能性があります。まちの課題と時流を読み取った地域価値創造が、持続可能性がある徳島の一端を担うと信じ邁進していきます。

未来社会をデザインする事業創造

未来社会をデザインする事業創造

徳島の未来産業を語るにあたり、1980 年以降、第一次産業が半分以下まで減少し、第二次産業も大きく減少している一方で、第三次産業は増加しています。これは、少子高齢化の進行を背景に、その傾向はより顕著に見られます。しかしながら、私は高齢化がもたらす影響はすべてが悪い方向に進むとは考えていません。高齢化による生産効率低下と後継者不足という課題は、企業の稼ぐ力と ESG(環境・社会・ガバナンス)の両立を図る SX(サスティナビリティトランスフォーメーション)を推進することで解決できると考えています。
SX 推進により、少子高齢化で遅れた時間を取り戻すのではなく、サイバー空間とフィジカル空間を融合させたシステムを構築し、経済発展と社会課題解決を両立する新たなデジタル化によって、徳島では高齢者が快適に暮らし、若者が質の高い生活をおくり、地域力も上がる社会こそが目指すべき未来社会の姿と考えます。これは、国家戦略 Society5.0 の方針に通じるものです。
我々は JAYCEE である前に一人の青年経済人として、先進技術と目指すべき方向性を理解し、未来社会をデザインすることで、分かりやすく地域社会へ反映させ、競争力と持続力を同時に導くことを目指します。事業環境が変化しても持続的に強みを発揮できる多様な徳島に向け、未来社会創造に取り組んでいきます。

理念共感から繋がる会員交流・会員拡大

理念共感から繋がる会員交流・会員拡大

平均在籍年数約 4.5 年という中で、JC が何のために存在しているのか、また自分達が何のためにJC 運動をしているのかを十分に説明できるメンバーが減少しています。どの入会年度でもどの役職でも JC の理念を学び、本質的な価値に共感し、理念を共通言語として共有する場が必要です。理念共感によって柔軟な思考、多くの人を巻き込む共感力を備え、運動を起こすリーダーとしての資質を磨くことができます。LOM の持続的な発展のためにもメンバーが JC の理念を理解することが、会員交流・会員拡大へと繋がると考えます。
会員交流においては、スポンサーLOM や友好 LOM、四国地区内 26LOM をはじめとした他 LOM との関係再構築に加え、2023 年度は第 50 回徳島ブロック大会主管 LOM としての担いがあり、徳島県内6LOM、関係各所とのより綿密な連携体制を築くことが重要となります。理念共感によって、運営や各諸大会の歴史や意義を学び、参加を通じてメンバーの機運を醸成するのみならず、JCI、日本青年会議所、四国地区協議会、徳島ブロック協議会との組織連携を継続していきます。
会員拡大においては、2022 年度期首会員数で、日本の青年会議所は 25,629 名、JCI 徳島は 101 名とどちらも会員数の減少傾向にあります。会員数を増やすという数値的達成では手段が目的化しているため、理念が浸透した結果が会員拡大へと繋がったとなる必要があります。個の存在価値を高め、青年会議所の拡大の意義と魅力を正しく伝える 25 歳から 40 歳までの同志を仲間に迎え入れることにより、一人でも多くの青年の発展と成長に寄与し、志高い JAYCEE となる会員拡大が実現できるのです。

結びに

私は、2015 年に JCI 徳島に入会してから今日まで様々な JC 運動、事業を経験してきましたが、そのすべてが最上位目的である「明るい豊かな社会」の実現に繋がる先駆けであったと信じています。
ビジネスにおいて、It’s always best to start before others do.(他の人たちが始める前に始めるのは常にベストである)という言葉があります。ひと言で表すと「先手必勝」です。これは、まちづくりやひとづくりを行う青年会議所の事業が「先手必翔」で、社会の変革期であろうとも柔軟に対応し、時代の波に負けなかったことを意味します。夢を描き、先手で事業を行い、「多様性と持続可能性がある徳島」の実現に向け、これからも翔け続けます。我々は、徳島に一生懸命だから、人の心を動かすし、人は汗を流す我々を見て JC の素晴らしさを知ります。一生懸命にかいた汗は、人の記憶と心に証として長きに渡り必ず残ると確信しています。そして、JCI 徳島の理事長を拝命するにあたり、先輩諸氏の誇りと伝統を胸に、同志が相集い力を合わすことで幾多の困難も乗り越える姿をお見せすることをお約束します。
志を高く持ち、地域と向き合い、次代へと笑顔を紡ぐ。
徳島の未来のために、JCI 徳島が常に地域を牽引し、一人ひとりが JC メンバーであることを誇りに思えるよう JC の価値と JAYCEE としてのプライドをさらに高めていきます。
私は信じている。 JC が徳島で最も必要とされる組織になれると。
私は信じている。 JAYCEE が自信を持って変革への行動を起こすことができると。
私は信じている。 我々の事業が持続的なインパクトを生み出し続けることを。
今一度、強い徳島を取り戻そうではないか!
それが JCI 徳島たれ!

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