(開催日)
2018年9月15日(土) 四国大学
(事業実施に至る背景)
徳島では今後、人口減少、少子高齢化をはじめ、労働力の流出などに起因する生産年齢人口の減少、経済の低成長、自然災害リスク、という大きな社会問題を抱えています。働き手を確保し、地域の生産性を高め、これらの問題を解決していくためには、地域や企業はイノベーションを興し続ける必要があります。そのためには、多様化する地域づくりの担い手がそれぞれの組織の中だけではなく、互いに連携・協働を行う開かれたイノベーションが求められます。しかし、地域やまちづくりに関わる各主体は、連携することの大切さを認識しているものの、限定的な繋がりの中で連携を図り切れていません。また、徳島市においてはとくしま市活センター、大学においては地域連携施設といった、地域の連携や協働事業を推進していくための施設があるものの、そこに多様な人や情報が充分に集まっていません。さらには、地域活動においては役員の高齢化と子育て世代の地域離れが大きな課題となっています。
(目的)
地域と繋がりたいという市民、地域や社会に貢献をしたいという個人や企業・団体が連携・協働を進めていくためのコミュニケーションの基盤となるツールの構築を目指します。地域住民、行政、企業やNPO・民間団体、大学・大学生が連携・協働し、子育て世代が地域にもっと目を向けていただけるよう、「親子で共につくる30年後の徳島」をテーマに定めた『とくしま子育てEXPO』を開催することで絆を築きます。企業を中心にワークショップブースを構えることで、各企業が理念や地域に対する思いを発信しながらCSR活動に取り組み、地域と繋がる場を提供します。
(結果)
当事業で重点を置いて進めたことは、①地域連携のハブとなる役割を担う大学に、もっと多様な人に集まっていただき、地域に開かれた大学を実現したい。②地域の人たちに、徳島に多くの地域を想い活動している多様な個人・企業・団体がいることを知ってもらいたい。③それぞれが個々に動くだけではなく、連携・協働を行うことで様々な可能性が広がることを知ってもらいたい。このような思いで進める中良かったのは、連携の協力をお願いした先から断られることなく、改めて各主体としても地域連携が必要だと実感されていたことを知ることができました。結果として、予想を超える集客と来場者の満足度の高さに多くの関係者に喜んでいただくことができました。各大学関係者からも徳島青年会議所との持続的な連携を望む声をいただくことができ、次年度以降も形は違えども、更なる連携推進へ向けてしっかりと引継ぎを行い、徳島を盛り上げて行きたいとおもいます。