こんにちは。研修例会委員会の滝花沙織です。今年の2月に徳島青年会議所に入会させていただき、2回目のブログ投稿となります。
2023年4月15日(土)、徳島県立総合福祉センターにて、公益社団法人日本青年会議所四国地区徳島ブロック協議会ブロックアカデミー研修委員会事業「Purpose」が開催されました。
講師は一般社団法人高槻青年会議所の川端康寛さんでした。
JCとの向き合い方は人それぞれですが、川端さんの会社は社員の6割がテレワークなので、全国各地でセミナー講師ができているそうです。仕事も家庭もJCもフルコミットされていて、週40時間以上仕事しているというお話が印象的です。
● なぜ「Purpose」なのか?
年に一度、横浜で開催されるSUMMER CONFERENCEでこの講義の名前が決定いたしました。「Purpose」とは直訳すると「目的」ですが、JCの中では「存在意義」と捉えるそうです。
● なぜ人によって「好きなモノ・コト」が異なるのか?
それは自分の持っている特徴、経験、環境、価値観が異なるからで、これが物事の判断基準となるそうです。
得意なこと(才能)の100リスト・大事なこと(価値観)の100リストを用いて、自分自身に当てはまる項目に⚪︎を付けました。好きなこと、得意なこと、大事なことをブラッシュアップし、それを掛け合わせると、自分自身がやるべき使命となり、その使命が社会に影響を与えます。
わたしの使命は「トレンドや感性に溢れるモノ・サービス・空間に触れ、SNSを通じて発信、自ら情報のプラットフォームになることで、人々のライフスタイルをより豊かにする」です。
● 組織とは何か?
わたしたちは人生の中でいろいろな選択をして、より良い方向に向かっていきますが、組織は一つのものに向かって進んでいきます。例えば、弓道で同じ的を狙っていたとしても、身長や体型、力の強弱などで矢を放つ角度が違うので、組織の一員として、その背景を理解する必要があります。
今は亡き、株式会社ビズリーチの前CEOである多田氏は「本当に強靭な組織は、その競争力が仕組みで担保されている。経営するチームメンバーが入れ替わっても、仕組みで組織が動ければ、顧客の本質的課題を解決し続け、事業として、組織として成長することができる」と最期に遺しました。
一体感を強要するのではなく、社員や組織の多様性を認めた上で、それぞれが自発的に同じ目標に向かって突き進む文化を創造することが重要です。
多田氏は物事の本質を突く力、きめ細やかな実行力、人を巻き込むバランス感覚は、群を抜いていた方だったそうです。多田氏は昨年ゴルフ中に急性心不全により享年40で逝去されました。この場をお借りしてご冥福をお祈りいたします。
前職で店舗マネジメントを行う中で、物事の本質を突き詰めるためにトヨタ式5W1H思考を採用し、コーチンング手法を用いた人材育成で組織力を強固にし、部下が少しでも仕事に対するやり甲斐を感じながら働ける環境を創られるようにしていました。働く場所や会社の大きさは関係なく、自分自身のまわりの人々を幸せにするために、この手法は徳島でも継続するようにしています。例えば、ミスや課題に対して「なぜ?」を5回繰り返して質問することで、物事の本質を捉え、自発的に実行できる人材へ育成できるよう留意しています。
● なぜ人は成長する必要があるのか?
ゲーテの言葉で「前進をしないものは後退しているのだ」という名言があります。世界や社会は、今この瞬間も目まぐるしく変化しています。個人も組織も同じスピード感で成長していかないと、世の中に取り残されると解釈をしました。
今までは親が決めたルートを辿ってきましたが、社会に出ると全て自分自身で選択できるようになります。逆を言えば、どこに行くのか、どうやって行くのかを全て自分自身で意思決定しないといけないということです。
ハシゴを一つ一つ登っていくと見える視点が変わり、見える世界の範囲が広がる、これが人としての成長だということです。
● コネクティング・ザ・ドッツという考え方
かつて、スティーブ・ジョブスが唯一受けていたのは、文字を綺麗に見せる授業「カリグラフィー(calligraphy)」。カリグラフィーは、お手本を美しく真似して書くものだという認識が強かったですが、最終的な目的は、いかに自分の文字を美しく書くことができるかということです。スティーブ・ジョブスは、カリグラフィーの講義に興味を持ち、後にフォントを変えられるMacを作り、Macがデザインを追求するPCとして世の中に普及されました。今の選択や判断が正しいかはわからないが、振り返った時に点が繋がっていることがわかります。だからこそ今はとにかく点を打つ作業が大事だということです。
● なぜJCでなければならないのか?
それは多様性があり、地域へのアンテナを強制的に立てることができ、世界に広がるネットワークがあるからです。どうしたら課題を解決できるのか、持続可能な地域になるのかを、国際的ネットワークを駆使して、若きリーダーが引っ張っていくことで、全ての地域が良くなっていき、恒久不変な世界平和に繋がります。持続可能な地域を作ろうという意識がより良い地域を作り、その意識こそが人を成長させます。世界に通用する若きリーダーになるために、いかにJCを活用するかが重要です。
一般社団法人高槻青年会議所の川端康寛講師、徳島の地へお越しいただき、貴重な講演を本当にありがとうございました。