(開催日)
2012年7月7日(土) 藍場浜公園・川の駅
(事業実施に至る背景)
昨年3月11日、東北地方において発生した東日本大震災により、国難とも言える状況のなか、日本国中の人々が「人と人の絆」の尊さに改めて気付き、そして大切さを学びました。発生から1年が経ち、甚大な被害を受けた観光姉妹都市でもある仙台市とも「まちとまちの絆」をもって、徳島市と私たち(社)徳島青年会議所も出来る限りの事をしています。しかし、東北全体では、現在も復旧の目途が立っていない地域もあり、(公社)日本青年会議所におきましても、復興創造フォーラムなどを通して復興支援の継続を訴えています。私たちも決して風化させることなく、広い視野をもって今後も継続して支援を続けていく事が大切です。一方で、私たちの暮らす徳島市も近年様々な問題を抱えています。少子高齢化や若年層の県外流出、雇用情勢の悪化による個人消費の伸び悩みなど、混沌とした先行き不透明な経済状況が続き、県外資本による郊外型店舗出店により、中心市街地からは多くの人の足が遠のいています。このままでは、私たちの暮らす徳島はどうなるのでしょうか。徳島の明るい豊かな社会の実現を目指す私たちの手で、魅力ある「未来の徳島」にするは「人と人の絆」で未来を描くことが重要であると考えます。また、徳島の未来を創造するには徳島の過去を知る必要があります。今から28年前の1984年に(社)徳島青年会議所、徳島市、徳島建築士会によるシンポジウムで提案された「徳島カルチャーアイランド構想」から23年後に、私たちは創立50周年記念事業「トクシマ橋の下美術館」を開催しました。その後、徳島市におきましても回遊都市構想を描いており、遊覧船「ひょうたん島クルーズ」などを用いて「心おどる水都・とくしま」の実現に向けて、今後は景観事業にも着手していく模様です。しかし、川の駅そのものは、まだまだ機能しておらず、近隣住民の公園として利用されているのみに留まっています。徳島市の未来である「心おどる水都・とくしま」そして、中心市街地の活性化を図る意味でも、私たち(社)徳島青年会議所が手法を凝らし、率先して川の駅の周知と活用方法を提言する必要があります。
(目的)
「ひょうたん島・川の駅ネットワーク構想」をより具現化するために「川の駅」との相乗効果による中心市街地のにぎわいを呼び起こします。物質的な豊かさに溢れた現代において、昨年のような未曽有の大災害後に残されるのは、人と人が助け合う「絆」でした。これまで55年間、地域社会、行政と共に歩んできた先輩たちの歴史を継承するうえでも、過去を振り返りながら創立55周年記念事業として「人と人・まちと人の絆」をもって、私たちの手で「未来の徳島」を描く必要があります。
(結果)
創立55周年記念事業は、徳島の過去と未来が創造出来うる事業にしたいと思い取り組みました。徳島市政が描いている「水都とくしま」を具現化すべく「ひょうたん島川の駅ネットワーク構想」の周知事業を記念事業の中心に置き、徳島の未来を創造しました。そして、8年前まで中心市街地で行われていた花火を「絆の灯」と称し再現することで、徳島の過去を振り返る事が出来ました。また、東日本大震災の復興の象徴であるフラガール達に福島県いわき市より来訪していただき、風化の防止を来場者に訴えました。昨年のような未曽有の大災害の後に残されたのは人と人が助け合う「絆」でした。このことから55周年記念事業委員会でも「人と人の絆」をテーマに企画運営させていただきました。