(開催日)
2018年9月17日(月) アスティとくしま
(事業実施に至る背景)
徳島県では少子化の進行によるスポーツ競技人口の減少、指導者不足、施設や設備などの環境整備の停滞などスポーツを取り巻く様々な問題があり、それにより県内スポーツの競技力も低迷している現状があります。また、来年はラグビーワールドカップ、2020年 東京オリンピック・パラリンピック、さらには2021年 ワールドマスターズゲームズ関西と3年連続で日本にて国際スポーツ大会開催が続き、人びとのスポーツへの関心が少しずつ高まる中、徳島の人びとはその機運を活かしきれないままその時を過ぎ去ろうとしています。スポーツは徳島の経済効果を大きく向上させる可能性を持ち、また共生社会を実現させるための必要不可欠な存在であることを地域の人びとは知る必要があり、市民一人ひとりが能動的にスポーツと関わる必要があります。
(目的)
・まずは多くの来場者に日本で開催される国際スポーツ大会の存在と、徳島県内において日々活動している様々なスポーツを広く周知します。(「知るひと」をつくる)
・そして、実際にそれらのスポーツの魅力や可能性に触れる機会を提供し、スポーツを「観るひと」(国際大会を観戦したいと思うひと)と、「するひと」(実際にスポーツを日常的にするひと)をつくります。
・行政と企業、地域が積極的な連携を図ることで生まれる継続的な支援基盤(コミッション)をつくり、実際にこれから迎える国際大会に向けてボランティアに対する意識を高めます。(徳島のスポーツを支えるひとづくり)
・国際スポーツ大会開催や、キャンプ誘致に向けて行政、企業、スポーツ関係者が連携することで他県、他国の人びとを受け入れる準備ができ、市民の意識もより良いものへ変化しています。
(結果)
この1年間、スポーツをテーマに地域を活性化させることを考えてきましたが、徳島でスポーツを通した地域振興をすることが本当に難しいことを実感しました。しかし、多くのスポーツ関係者の皆さんと協働し、徳島スポーツフェスティバルを開催することで、地域の人びとのニーズや連携することで生まれるスポーツの可能性を引き出すことができたと確信しています。さらに、ゆるキャラや音楽といったスポーツ以外のコンテンツを掛け合わせることによって来場者の満足度を向上させる事例をつくることができました。また、事業当日は皆さんの協力で幅広い広報をすることができ、予想を遙かに超える約4,500名の来場者がありました。また、スポーツを体験して楽しそうにはしゃいだり、真剣な眼差しで取り組んでいるお子様達を見て、本当に嬉しく思い、スポーツの魅力を再認識できました。徳島でスポーツを通した地域振興をするには人材不足や広報不足、環境改善など多くの問題がありますが、行政、企業、地域の人びとが連携を図ることで解消できることが沢山あることを証明できました。何よりも、事業に協力いただいた皆さん自身が連携の必要性を感じていただけたと思います。これからも事業構築の過程で築いたスポーツ関係者の皆さんとの繋がりや知識をもとに、徳島でスポーツを盛り上げるための活動を続けていきます。