これまでの歩み
【とくしまeスポーツフェスティバル~闘電街~】
開催日2019年7月14日
背景
徳島県の魅力度ランキングは2年連続46位(ワースト2)に位置しています。魅力度ランキングの調査項目や、延べ宿泊者数8年連続全国最下位(2014年を除き)にあらわれているように、阿波踊り、マチ★アソビといった観光資源がありますが、それ以降大きなキラーコンテンツが生まれていない、徳島に来ればいつでもこんな素晴らしい場所・コト・ものがあるといった、通年自信を持って発信できる観光資源が不足していること、また発信力不足が大きな要因と考えられます。このような状況が続けば徳島の人口流出、経済の低迷に拍車をかけることとなります。
現状を克服するためには、行政、企業、地域が連携し、各々が持つ資源、ネットワークを組み合わせることにより、魅力的なまちづくりを行い、県都として中心市街地を活性化し、交流人口と定住人口を増やす必要があると考えます。
また現在日本国内に広がりを見せつつあるeスポーツに関して、行政、企業、地域にヒアリングしたところ徳島においても他県にさきがけ取り組むことで、地域活性化につながるという認識がありました。しかし、現状では、行政、企業、地域が繋がっておらず、このままでは地域活性化に向けたワーキング・グループの設置や協会の設立の必要性は認識しながら自然体では立ち上がらないという課題がありました。そこで全ての団体と関係がある徳島青年会議所がハブとなり、関係の構築のサポートを後押することで地域課題を題解決する必要があります。
目的
徳島青年会議所がハブとなり、様々な団体が協同しeスポーツの事業を実施することで、徳島市の総合ビジョンにも示されているように中心市街地に多くの人が行きかう笑顔あふれる街を目指します。そして、事業を通じてeスポーツ協会のメンバーの関係性の質を高め、また訪れた方にはeスポーツの地域の発展可能性を実感頂き裾野を広げることで、意識変革を起こします。さらに、県内県外に発信していく事で多くの方に徳島市へ行ってみたいと思われる街とします。みらいの徳島のビジョンを共有し、持続可能な仕組みづくりにつながる事業を構築する事で、「粋」なまちづくりの契機となることを目的とします。
結果
各種団体と連携することで、中心市街地の活性化に繋がるコンテンツを創出し魅力あふれる街にしたいという思いで行動して参りました。そこでeスポーツという手法がマグネットとなり、また徳島青年会議所がこれまで培ってきた信頼により、地域、企業、教育機関、行政といった各種団体のハブとなりeスポーツ協会を立ち上げることができました。毎月の企画会議で議論を重ね、また個別に訪問し打ち合わせを重ねながら信頼関係を構築することで、とくしまeスポーツフェスティバルを開催することができました。地域の方も願っていたなかなか東新町商店街を訪れたことのない親子連れが多く参加してくれました。今回の事業を無事に終えることができいい流れができていることから、関係者からも今後の展望を期待頂き、次に向けて議論を重ねているところです。しかし、まだまだする人、見る人、支える人といった人材が不足している業界であるといった現状であり、持続可能な形にするには課題は山積みです。ただ、今後も各事業者や行政が予定しているeスポーツイベントも継続的にあることから、年内は徳島青年会議所としてできる限り関わり今回得たノウハウ、ネットワークを共有しながら、広報面でもしっかりサポートし発信しつづける。そして今回できた活性化の火種を絶やすことなく継続的なものに発展できるよう、徳島eスポーツ協会の組織を強化などをする所存です。